翌年2005年から爆釣したキリの船着きをK丸に取られ
ワンド以外で撒き餌を連続して入れて釣れる場所を探し
ました。
 基本、連続して撒き餌を入れれば場所はどこでも釣れ
ます。が、最盛期が梅雨の為、南風、南からのうねりに
強い場所でないといけません。
 そこで見つけたのがナガテの山の裏。
ここでも爆釣です。ただしこの場所は遠投ポイントです。
40投げてカウンター36前後を狙います。34〜30以下
では、100%根掛ります。
 2009年はイシダイの当り年でナガテだけでシーズン中
60枚以上があがりました。(照三丸の客だけです。1人で
はありません。)
 HPで石鯛釣りの動画を公開していたのですが、ここでも
また代替わりしたK丸が真っ先に瀬付けしてきました。
 いいかげん頭にきて少しもめて、石鯛シーズン中は山か
ら東は照三丸、山から西(灯台方向)はK丸が瀬付けする
協定が出来ました。

流血のナガテ! 
忘れもしない2011年7月2日。釣友のN君とナガテの山の
裏での出来事。
その日は朝から2〜2.5kイシダイを2枚取ってあたりが遠
くなった午前9時過ぎ、竿を置き竿にしたまま軍艦島方向で
ルアーを投げていました。ジグでイサキとブリが当っていまし
た。
 すると僕の隣にいたN君が僕の名前を叫び、置き竿の方
向を指さします。買ったばかりのゼニス石鯛が海中に向か
って大きく上下にバタンバタン暴れています。
あわててルアー竿を放り出し、石鯛竿に向かって駆け出した
その時、つまずいて顔面(正確には額、オデコ)から地面の
石にジャンピングヘッドバット!(頭突き)
頭蓋骨が陥没したかと思うほどの衝撃と痛み!
それでも悲しい習性で起き上がり竿をつかみリールを巻きま
す。この魚が暴れてなかなか上がってきません。魚が暴れる
たびに血が噴き出します。やっとの事で水面を割りぶり上げ
た獲物は2kオーバーのフエフキ。竿を放り投げ(買ったばか
りだとゆう事をわすれてた)血を止めようと帽子を外したら血
が顔面を滝のように流れます。手吹きの汚れたタオルで額を
縛りとりあえず止血します。
するとブッチャー(若い人は知らないかな?)のようになった
僕を見てまわりが大騒ぎしています。
 とりあえず船を呼んで帰る事にしました。N君に道具をかたず
けてもらいイシダイを1枚お礼にあげて船に乗ります。
タオルが血で汚れているから省ちゃんが新品のタオルをくれ
縛り直します。真っ赤に汚れたタオルを海に捨てるとゆっくりと
ユラユラ沈んでいきます。沈んでゆくタオルにサメが来やしない
かドキドキして見ていました。
 港に帰って省ちゃんが病院に送ると言いますが、「大丈夫、自
分で行けるよ」と強がって自分で運転して薄れゆく意識でやっと
の事で病院にたどり着きます。
 ここまでの記憶はあります。気付けばベッドの上でした。幸い
骨には異常なく5針縫った(ホッチキスで止めて)怪我でした。

  
次回はいよいよファイナル!