クロの思い出 NO1

 2013年早々、クロ(グレ)クチブトが釣れています。2013年は当り年の様です。
クロ(グレ)釣りに関しては様々なスタイルがあるかと思いますが三ッ瀬での思い出
も含めつつ秘伝をお伝えしましょう。(すこし大げさ)

 まずは照三丸で今年1,2を争う土井迷人とMさんのスタイルからご紹介しましょう。
土井迷人の迷の字は迷惑の迷です。理由はとなりで釣ればわかります。
 悪口はさておき、実際2kオーバーのクロを釣らせれば1番だと思います。三ッ瀬に
通った年数も回数も執念もうるささも1番です。事実3kを2枚上げています。今年も
数はMさんが上げてますが2.4kと2.5kを上げています。
 先ず竿はがま磯の1.5号。道糸4号。ハリス2号。針はチヌバリ2号。たまにハリスを
2.5号を使っていますがハリス2号で3kヒラスを上げれる腕があります。グレッグスの
玉ウキに1号の鉛、ハリスは1ヒロ半が彼の定番です。
 25年以上も前、まだ若造だった僕が2号ハリスで5kオーバーのマダイを上げるのを
見て「すごいな!」と思ったデカイ(身長180近い)爺さんです。
時にメダカをクジラの様に大げさに表現する釣り人によくあるタイプの爺さんですがハリ
スは2号でした。
 場所は平の池の前、確か昭和60年(1985年)頃の6月。
餌取りで釣りにならずボウズで帰りの船に乗り込むと土井さんだけ、バケツ一杯クロを
釣っています。また丁寧にバリで上を隠しています。
 現在は場所の取り合いがほとんどなく、天候等の状況で予約で渡していますが、当時
は早いもん勝ちの場所争奪戦が毎朝の状態でした。前日、釣れた!となると照三丸2艘
栄丸、松漁丸4艘が争って瀬付けしてました。
 余談ですが、コブでマダイが入れ食いした時があり4艘同時に瀬付けしていた思い出が
あります。

 Mさんのクロ釣り。(あえて名前は出しません。)
Mさんのクロ釣りは昔ながらのコショウウキに飛ばしウキを付けたふかせ釣り。棚は1ヒロ
から深くて3ヒロ。ハリスは3号、(道具箱には3号以下のハリスはない)現在では3号ハリ
スが太いハリスとなってしまいましたが、「撒き餌の中では3号でも食ってくる」との理念を
通しています。2013年は数を釣られています。
 その彼が今年初めて2号ハリスを買ったそうです。でもメインは3号です。

 ハリスについて。
またまた昔の話ですが、三ッ瀬といえばヒラマサ、大型マダイ狙いの長崎市近郊随一の
ポイントでした。現在では嘘みたいに聞こえるかもしれませんがヒラス、大型マダイが釣
れない時、仕方なくクロを狙う。そうゆうポイントでした。
 ヒラマサの時期、コブでクロ狙いの仕掛けをしてると、「ハリス何号か?」と聞かれ、「2号
です」と答えると「あっち行け!」と言われてましたよ。
 現在はテレビの影響かハリスも道糸も1.5号が流行っているみたいです。
確かに細い仕掛けは擦れたクロには有効です。自分自身も2号道糸1.5号ハリスに影響
されて10年ほど前にこだわった時期がありました。2.3kのクロを取りましたが、どうしても
バラシが多く時折当ってくるヒラマサ、マダイになすすべもなく現在はハリス2,5号。落として
2号、それでも食い渋る時のみ1.75号にしています。それでも「ウキが入ったな!」と思って
合わせてもすでにハリスが無い。
 三ッ瀬とはそんなポイントです。離島以上のいいポイントですよ。

    次回はクロの思い出2!  乞うご期待!